【見るべき?】劇場版Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- 前編【感想・レビュー】

皆さん、こんにちはフラッペと申します。

今回は、劇場版Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- 前編

感想・レビュー回となります。

FGO歴4年でFateシリーズもそれなりに履修している私の結論としましては、

FGOのファンムービーとしてはギリ合格、1本の映画としては破綻した作品

ネットでは酷評が目立つ本作ですが、全てがダメなわけではなく個人的には良いところもあった作品でした。

今回は、視聴を迷っている方向けに

本作の良かった点と悪かった点をまとめましたので参考にしていただけると幸いです。

Fate/Grand Orderとは?

軽くFGOをおさらいしておきますと

『Fate/Grand Order』(以降FGO)とは、ゲームブランドTYPE-MOONによるゲーム作品『Fate』シリーズのひとつとして制作されているスマートフォン向けRPG。(wiki参照)

スマホで遊ぶゲーム、いわゆるソシャゲというやつですね。

Fateシリーズについては、語り出すと1日あっても足りないので

とりあえず、一言で表すと

歴史に名を遺した偉人たちが、

聖杯という何でも願いが叶う器をめぐってドンパチする話

ただし、例外あり…

FGOという物語は、

ある日、近未来予測レンズ「シバ」が人類滅亡を察知!

主人公(藤丸立香)とサーヴァント(マシュ・キリエライト)は、人類存亡をかけて

あらゆる時間・場所に行って聖杯探索(グランドオーダー)をするというお話です。

今回映画化するのは、シナリオの6章にあたる部分です。

ちなみにその続きの第7章に関しては、去年アニメ化されています。

これはFateシリーズ全般に言えることですが作品固有の専門用語が当たり前のようにバンバン飛び交いますので初見での視聴はオススメ出来ません。

本作劇場版キャメロットもその例に漏れず、作品やシリーズをある程度知ってる方向けに作られているように感じました。

良かった点

ベディヴィエール視点で描く新たなキャメロット

原作FGOは、基本的に主人公(藤丸立香)の視点で描かれたノベルゲームとなっております。

劇場版キャメロットの特筆すべきオリジナル要素は、藤丸立香視点ではなく

ベディヴィエール視点で物語を描いたという点です。

この点に関してネットでは賛否両論挙がっておりますが、

個人的にはこの試みは正解だったと思います。

というのも

シナリオを読んだ方なら共感してくれると思いますが、FGOの主人公はプレイヤー(藤丸立香)ですが、神聖円卓キャメロットという物語の主人公はベディヴィエールです。

基本的に映画というものは、問題を抱えた主人公がアクションを起こして問題解決に至るという造りが一般的です。

なので1本の映画を創るという意味では、ベディの方が主人公として適任であると思います。

後述しますが、このベディ視点には良かった点と悪かった点両方が混在します。

まずは、良かった点から語ります。

原作シナリオでは描き切れなかったベディの新たな側面や葛藤が伝わってくる作品になっていると思いました。FGO風に言うとベディヴィエールの幕間の物語やマテリアルというような楽しみ方ができます。

舞台挨拶で藤丸立香役の島崎信長さんもおっしゃっていましたが、

「原作FGOとは違った発見がある」

原作をプレイ済の方でも楽しめる内容になっているという点では、ファンに寄り添った良改変だったと思います。

メタ的な要素にも触れますと、制作的にもベディ中心に物語を展開した方が、描くべき物語をコンパクトに抑えることもできるので尺の面でもメリットが大きいです。

大英雄アーラシュと完全詠唱ステラ

本作を語る上でもう一人重要な英霊がいます。ペルシャの大英雄アーラシュです。

こちらも先ほどのベディ視点の話につながるのですが、本作ではアーラシュとベディの関係が色濃く描かれておりました。藤丸がいないシーンの会話も多かったです。凍り付いたベディの心の枷を開放したのはアーラシュと言っても良いでしょう。原作では描かれなかった2人の会話から、アーラシュという英霊のあったかさや優しさが垣間見えたので良かったです。

アーラシュとベディの関係が、主題歌の「独白」に繋がっていくのも良い流れだったと思います。

そしてこの映画の最大の見せ場は、「完全詠唱ステラ」です。

完全詠唱ステラのシーンは、超良かったです!!

知らない方のために念のため補足すると、アーラシュの宝具(必殺技的なやつ)は、ステラと言って自分の命を犠牲にして超強力な一撃を放つというものです。

ここで制作陣についても触れておきたいのですが

劇場版キャメロットの作画監督は、知る人ぞ知る伝説のアニメーター「黄瀬和哉さんです!

アニメ攻殻機動隊の監督やキャラデザ、最近では君の名は。の作監も務めた超すごい人です。

なのでクオリティの高いシーンは、本当に出来の良いものに仕上がっています。

個人的はこれだけで映画料金の元は取れたと思います。

完全詠唱ステラの映像化は初めてで多くのファンの期待に見事答えた出来であったと思います。

「またゲームでステラが打ちにくくなったじゃねえか!」

ここまでの本作の良かった点です。

ここからは、酷評タイムとなりますので

本作を楽しめたという方はブラウザバックを推奨します!

悪かった点

ベディとアーラシュ以外のキャラの扱い

本作で最も残念だった点は、ベディとアーラシュ以外のキャラの扱いです。

正直言ってベディとアーラシュ以外のキャラは、物語を進めるために登場させただけと言っても過言ではありません。

ここで改めて言っておきたいのは、FGOの魅力は他のFateシリーズでは実現の難しい

「多種多様なサーヴァントのアッセンブルだろうがよ!」

今回FGO好きな友人と視聴したのですが、

「オジマンがちょっとしか出てこなくて残念だった」と語っていました。

まぁーキャラが出ただけまだましで、百坊のハサンと俵藤太に関しては存在すら消されていました。

尺の都合で全てのサーヴァントに焦点を当てるというのは難しいというのも重々承知ですが、それにしても軽い戦闘などの見せ場があっても良かったと思います。(マシュとニトクリスの風呂シーン入れるくらいなら)

人によっては、推しサーヴァントの活躍を見るためだけに劇場に足を運んだという方もいると思います。特にオジマン推しは泣いて良いと思う。PVでも堂々と出てたので戦闘の1つくらいは欲しかった。

監督と脚本の意図は、あくまで今回は「ベディの物語を描く!」なのでしょうが

それゆえにFGO本来の魅力を損ねてしまったと思います。

1本の映画としてはイマイチ

これは、前編だから仕方ないというわけではなく

同じくFateの劇場シリーズであるHF1章は、物語が途中で終わっても1本の映画としての見応えをしっかり残してくれた作品だった思います。

キャメロット前編は、映画として観たときに全体的に唐突なシーンが多く、視聴後に軽い疲れを覚えました。

「確かに原作もそういう感じだったけど、あれはマップ移動しながらプレイヤーのタイミングでストーリーを読めるから良いわけであって映画でそれをやったら、紙芝居になっちゃうでしょ!」

世の中にはもっと酷い映画がたくさんあるのでびっくりするほど酷いというわけではありませんが、悪く言うと原作の必要な部分を切り取っただけように感じました。

そこは、監督・脚本がストーリーの行間をしっかり埋めるべきだと思います。

というか監督・脚本ってそういう仕事でしょ。

HFを手掛けた須藤監督を見習ってほしい。

須藤監督は、HFという作品で桜を描くということを徹底的にこだわり抜いており
特に印象的だったのは、3章で桜が遠坂の攻撃から衛宮亭を守り「家が壊れちゃうじゃないですか」と言うシーンです。これは、原作にはない映画オリジナルのシーンです。

監督は、このシーンについて
「Fate/hollow ataraxiaというゲームがありまして…他キャラは各地へ遊撃に向かう中、桜だけは、衛宮の家をずっと守っていてそこからこのシーンにたどり着いた」とおっしゃっておりました。

話が脱線してしまいましたが、須藤監督ほどとは言いませんが、ストーリーやキャラの深みが増すような映画ならではのこだわりが欲しかったなと思います。

まとめ

今回は、劇場版Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- 前編のレビューをお送りしました。

鬼滅の刃やHF3章を見た後に視聴すると物足りなさを感じてしまうのというが正直な感想です。(ufotableが化け物企業なだけかもしれないですが…)

余談ですが、私はキャメロット視聴前に「STAND BY ME ドラえもん 2」という令和で最もクソな映画を視聴していたのでダメージが少なかったのかもしれません(笑)

しかし、FGOのファンムービーとして良かった点もあり、ベディ視点で作品を再構成することで原作シナリオでは描き切れなかったベディの魅力が詰まった作品に仕上がっていると思います。また、本作一番の見せ場である「アーラシュの完全詠唱ステラ」は、ファンの期待に見事に答えた素晴らしいシーンになっていると感じました。

切り取って見ると良いアニメーションが多いだけにキャラの扱いやシナリオに不満が残る作品となりました。

最後にこの映画「劇場に足を運んでまで視聴すべきか?」なのですが

ベディとアーラシュの活躍が見たいという方はあり!

逆にそれ以外の推しを期待して見に行くと残念な気持ちになるのでやめた方がいいです。

2021年春には、後編のPaladin; Agateram(パラディン・アガートラム)の公開が予定されています。FGO6章のシナリオ自体は、とても良くできていて「FGOはシナリオが良い」という評判もこの章の配信あたりから言われ始めたほどです。なのでFGO知らずに本作を見てしまった方がいるのであればぜひ原作を何等かの方法でご覧いただけると幸いです。

後編の素晴らしい出来を願って本記事を〆たいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

フラッペブログでは、主にアニメ映画を中心に作品のレビュー感想等を語っております。

記事の感想やレビューしてほしい作品等ございましたお気軽にコメントいただけると幸いです。

それでは良きオタクライフを!

アディオス!

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